催眠療法に副作用はあるの?現役の催眠療法士が徹底解説

催眠療法

催眠療法..そう聞いて「ピン!」とくる人はとても少ないですよね..。催眠と聞くと、思わずTVショーの派手な催眠術がイメージとしてふつふつ湧いてくる人もいるかもしれません。催眠には様々な種類がありますが、今回お伝えをする催眠は、催眠療法という心のケアに利用されているセラピーの一種です。

この催眠療法とは、催眠状態に入って自分の内面と向き合いながら、ずっと抱えてきた悩みやストレスの原因や解決方法を探っていく方法で心を癒していきます。例えば、あなた自身の自己肯定感を高めてあげたり、ストレスを取り除くきっかけが掴めたり、生きるためのヒントとなるようなさまざまな効果があります

ですが、「もしかしたら副作用があるんじゃないかな?」「本当に安全なの?」と不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。「セラピー」というよりも、「スピリチュアル」や「オカルト」というイメージが根強いからこそ、そう感じてしまう方も多いようですね。

ですが、実は催眠療法は大学の心理学科でもテーマとして取り扱われているだけでなく、実際の病院現場でも導入されている心のケアなのです。アメリカの一部の州では、保険適応になるほどポピュラーな方法です。しかしそうは言われても本当にそうなの?と心配になりますよね。そこで今回は、皆さんが不安に感じている、催眠療法の副作用について詳しく解説します。

催眠療法中の脳内は一体何が起きているの?

カウンセリング

「催眠」という言葉を聞くと、怪しげな催眠術師を連想する方もいらっしゃるでしょう。相手を簡単に眠らせたり、行動を操ったりするイメージがある方もいるのではないでしょうか。ですが、実際の催眠療法とは、「催眠状態」、つまりうとうととまどろむような状態を作り出すことで、その人の中に隠れている深層部分にアプローチし、探りを入れる心のケアのことなのです。

私たち人間には普段から何かを考えたり、自分の意思を表現したりする“意識”がある状態と、脳をまったく使わずに何も考えていない“無意識”の状態があります。このうち、意識的に脳を使っている割合はおよそ1割程度と言われています。つまり、日常生活の中で、脳はほとんど使われていないことになるのです。

ただ、残りの9割はまったく使われていないというわけではなく、私たちの自覚していないところでいろいろな記憶や感情を留めたり、反射や自己防衛のために使われたりしているのです。この“無意識”の状態を催眠療法によって呼び起こし、本人ですらこれまで気が付かずにいた過去の記憶の中からトラウマやつらい出来事の原因となっている「何か」を探り出し、カウンセリングすることが催眠療法なのです。

潜在意識と顕在意識の割合

潜在意識と顕在意識

氷山のようにちょこんと頭を出しているのが、顕在意識のことです。逆に、海の中に埋もれているのが、無意識です。

この無意識は、95%しかないと一説では言われています。つまり、たった5%で私たちは考えごとをして答えを出しているということになります

そう考えると、分かっているけれどできない..という状況はある意味当たり前なんです。95%をたった5%で動かそうとするのですから…。

催眠療法が効果的なのは、この95%にアプローチをすることができるからです。

よくある無意識の例
・ぼーっとしながらでも帰宅できる
・幼少期の影響で大きな音や声が怖い
・疲れた時は、階段よりもエレベーターを利用

催眠療法は、副作用もなく安心なのか?

催眠療法

催眠療法と聞くと、患者は無防備な状態で治療を受けるというイメージを抱いている方も多いでしょう。自分自身も気が付いていない無意識の状態を、あまり親しくない相手に見せることが怖いと感じる方もいらっしゃるはずです。

「もしもおかしな催眠にかかって、自分の感情がなくなってしまったら?」「催眠によって自分が違う人間になってしまったら?」という不安を抱いている方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、催眠状態を作り出すためには催眠療法士がサポートを行いますが、本人の承諾を得ずに一方的に催眠状態に導くことはありません

また、基本的に本人が拒絶している状態では催眠にかかることはありませんので、ご安心ください。さらに、医学的な方法と違い、催眠療法には副作用はないと言われています。催眠を覚ますための覚醒暗示さえ十分であれば、催眠から目覚めなくなることは一切ありません。それほど、催眠療法は安全な方法だと言われているのです。


カナダ・バンクーバーにあるブリティッシュ・コロンビア大学で臨床学の教授をしているレオラ・カットナー博士は「副作用の心配が全くない催眠療法は、幼い子どもや10代の若者に理想的な治療法である」

https://www.childlife.org/


と提唱しています。例えば、若者によく見られる偏頭痛に対して、偽薬を与えるプラセボの方法と催眠療法により自己暗示をかける方法を別々に行ったところ、偽薬を与えるよりも催眠療法による心のケアを行った患者のほうが圧倒的に頭痛を感じにくくなったという結果が出ています。

また、医学の分野でアプローチしにくい子どもの夜尿症などを、催眠療法を使って改善できたという結果もあります。患者本人の心に直接アプローチする催眠療法は、副作用がなく安全と言えるのです。

催眠療法の副作用よりも注意したいのが先生選び

催眠療法

催眠療法には副作用はないと述べましたが、実は催眠療法士やヒプノセラピストの腕前や能力、クライアントとの相性によって効果が出るかどうかは大きく差が付きます。というのも、催眠療法士の腕前によって浅い催眠状態になることはありますが、最も効果的な深い催眠状態を作り出すには療法士の実力だけでなく、クライアント本人との相性やその時の心理状態など、さまざまな要素が必要だからです。

例えば「今自分は催眠状態になっているのかな」という意識が残っている状態も催眠状態には違いありません。しかし、意識が少しでも残っている状態では、催眠療法で得られる効果を100%引き出すことはできないのです。また、残念ながら催眠療法が合わないという方も中にはいらっしゃいます。

心に長い事重い悩みを抱えてきた方にとって、これまでの毎日は「必死に自分自身を守ってきた日々」なのです。本人の意識の上では「トラウマを克服したい」「悩みから解放されたい」という気持ちはあるものの、深層心理では「他人にこれまで頑張ってきた自分をさらけ出すくらいなら、今のままでいい」という正反対の気持ちが生まれてしまうことがあります。

そのため、力量のない催眠療法士のセッションを受けた場合は、重い悩み事を長い間ずっと抱えてきた方はそれだけ防衛本能が高くなり、深い催眠状態になれず、効果を得られない可能性があるのです。逆に、そのような状況でも上手な催眠療法士が行えば、長年の悩みすらも通常のカウンセリング等よりも簡単に解消をすることができるのです。

さらに、「催眠療法士」や「ヒプノセラピスト」という肩書はあっても能力が伴わない療法士も中にはいます。療法士の腕前は数字でわかるわけではないため、何度も通ってみたけれど催眠状態になれない、問題の解決に至らないということもあります。そのため、副作用や危険はなかったとしても「思ったような効果を得られなかった」というケースも存在するのです。大切なのは、一人一人に合った信頼を置ける療法士を見つけることです。

信頼できる催眠療法士を選ぼう

ヒプノセラピー

いかがだったでしょうか?催眠療法は怖いものでも副作用がある危険なものではないと理解していただけましたか?私たちは誰もがさまざまな悩み事を抱えて生きています。ですが、たとえ自分自身の中に原因があったとしても、それに気が付いて解決していくことはひとりでは難しいのが現状です。

大切なことは、決してひとりで悩まないこと。「これまでの辛かった人生を変えたい!」「もっと自分らしく生きていきたい!」そんなふうに思ったことはありませんか?あなた自身の持っている洗剤意識を変えられれば、あなたらしく生きることも、美しくなることも、お金を稼ぐことも、人間関係さえもすべて好転します。

カウンセリング会社は、最高の催眠療法を通して催眠術の学びの場と癒しの場を提供いたします。あなた自身の内面と向き合うことに興味を抱いた方は、ぜひお気軽にお問合せください。

また、催眠療法の値段に関して気になる方は下記の「催眠療法の値段の違い」の記事もおすすめですのでぜひ読んでみてください。

催眠療法のご質問がある方はお気軽にご連絡をください

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