[誰でもできる]催眠術の掛け方を催眠術師が徹底紹介

催眠術のかけ方

催眠術をかけたい!1回ぐらいTV で見るような手が固まるという内容やわさびが甘くなる!なんてことも出来たらとっても面白そう〜!!と思いますよね。しかし、催眠術の魅力はそれだけでは終わりません。実は日常生活すらも180度変えるほどの内容がぎゅっと凝縮されているのです。一体どうして180度変わるのでしょうか?それは、「思い込み」が外れること、そして「他者との信頼関係がすぐに構築できる」からです。さぁあなたも一緒にその世界を体験しませんか?

催眠術の掛け方を知る前に絶対に知っておきたい3つのこと

催眠とは

催眠術の掛け方を知ることももちろん大切ですが、その前に大切なことは何だと思いますか?知識、やる気…?いえいえ、催眠術をかける上で大切なことは「信頼関係の構築」「身だしなみ」「振る舞い」のこの3つだと私は考えています。それぞれの詳細をお伝えをします。

催眠術の前に知っておきたいこと①信頼関係を構築する

信頼関係を構築する。心理学の言葉で表現をすると、ラポール形成と言われていますよね。このラポール形成が催眠術をかける上で最も大切なことだと言ってもおかしくはないと私は思っています。なぜなら、この人なら「催眠にかかってもいい」と思ってもらうことができて初めて催眠をかける準備が整うからです。そこで、催眠術をかける前にぜひ行っておきたいラポール形成のポイントを少しですが紹介します。

<催眠術を行う前の会話のポイント>
・相手の呼吸に合わせて自分も呼吸をする
・最近あったポジティブなことを聞いてみる

催眠術の前に知っておきたいこと②身だしなみを整える

身だしなみを整えるなんて当たり前!!と思う方もいるかもしれません。確かにそうですが、意外と抜けていることもありますので、ここではチェックポイントとしてご紹介します。

<身だしなみのポイント>
・服の皺
・姿勢は良いか
・服にフケがないか
・体臭は匂わないか
・爪の手入れはできているか
・強い香水はつけていないか
・歯磨きをして口臭は問題ないか
・髪の毛を染めている場合は染めのムラがないか

でもどうして、服装、身だしなみが催眠術と関係をしているのでしょうか?それは、先ほどもちらっとお伝えをしたように、「この人なら催眠術にかかっても良い」と無意識から思ってもらうことが催眠術の掛け方をスムーズにできるポイントだからです。

汚い格好の人に身を委ねるよりも綺麗な洋服に整った状態の人の方が安心できますよね。人間は、見た目がとても重要ですので、清潔感のある服装をして催眠術の成功率を上げていきましょう。

催眠術の前に知っておきたいこと③堂々と振る舞う

堂々と振る舞う姿勢はとても大切です。堂々と振る舞うとは、相手に安心感を与えるようにゆっくりとした口調で話をしたり、焦ってしまったり、催眠術にかけれるかどうか不安になってしまうことです。

実は、無意識は顕在意識よりも察知能力がとても高いので、少しでも催眠術をかける側に恐怖心等のネガティブな気持ちがあると「このひとに催眠術をかけてもらうことは不安だ」と察知をしてしまい潜在意識の中で催眠にかかることはやめておこう!と思われてしまう可能性もあります。

ですから、催眠術をお客様にかける前にたくさん練習をするだけではなく自分自身に「プロの催眠術師だ」とある種の自己催眠をかけてから催眠術をかけることを意識してみることをお勧めです。

催眠術をかける順番を知っておこう

催眠術の掛け方

さて、長くなってしまいましたが催眠術をかける順番について紹介をします。催眠術の掛け方のポイントのひとつに、催眠をかける順番を間違えないということがあります。例えば、手が固まる催眠術は一番最初にかかりやすく、幻覚を見せる場合は難易度が上がります。そのため、順序立てて催眠術をかけることを意識してみてください。

3-1:筋肉支配
TVショーでよく見かける手が固まる、椅子から立てなくなるという方法です。

3-2:感覚支配
痛みを緩和する、皮膚感覚を敏感にするなどの催眠術のことです。

3-3:味覚支配
普通の水がレモン水に感じたり、わさびが甘くなる等の催眠です。

3-4:感情支配
嬉しさ、悲しさ、面白さなどを引き起こし感情の解放をする催眠です。

3-5:記憶の支配
名前を忘れる、辛い記憶を解消するなど記憶を緩和する催眠です。

3-6:人格変換
ピカチュウになる、前向きになるなどのパーソナリティーを変える催眠です。

3-7:幻覚支配
亡き人を見ることができて、後悔した気持ちを緩和させることができる催眠です。

催眠術をかける際は、この順番を必ず頭のなかに入れて実践をしてみてください。

催眠術のかける前に大切な脱力を行う

催眠術の掛け方

催眠術をかける前に、催眠の導入をすることがとても大切です。この導入が上手にいくと後々の催眠術がスムーズにかけることができるようになります。

①催眠術をかかりやすくする脱力方法

①手足をブラブラとさる
②肩の上げ下げをしてもらう
③首を左右に5回ずつ回してもらう
④目を閉じて呼吸をしてもらいます。
この呼吸がとても大切ですので、少し詳しくご紹介します。

<呼吸のポイント>
目を閉じてもらったあとに、頭の先からつま先まで力を抜いていきます。少し根気のいる声かけですが大切なところですので、頑張っていきましょう!

①頭に意識を集中してください。意識をしたら、ゆっくりと鼻から息を吸って、2秒止めて、ゆっくりと吐き出します
息を吐くごとに、頭の力が抜けていきます。

上記のようにフレーズを伝えていきます。現在は、「頭」と伝えていますが、首、肩、胸、腰、太もも、ふくらはぎ、足の裏、つま先、とそれぞれのパーツを2回〜3回繰り返して脱力を行ってください。

②催眠術のかかりやすさを高める暗示性テスト

催眠術をかけるために、暗示性テストを行います。この暗示性テストは、催眠のかかりやすさをテストするものです。

風船を膨らませる
下記のフレーズを伝えてください。

ステップ1
手の胸の前に伸ばしてもらう

ステップ2
腕を伸ばしたまま、手のひらを合わせてもらう

ステップ3
今からあなたの手のひらの中に風船をイメージしてください。私が、はいと手を叩くと風船がどんどん膨らんでいきます。(このように膨らみます。と相手の手のひらを広げる動作を1回行ってください)

ステップ4
ひとつ、ふたつ、みっつ、はい!どんどん風船が膨らんでいます。もっと膨らんでいきます!!
と煽るように言葉をかけて上げてください。

ステップ5
相手の手のひらが開いたら目を開けてもらってください。

暗示性のテストの種類は、他にも風船と辞書、気功を応用した方法などいろいろな方法がありますが今回は一番王道な方法をお伝えいたしました。

催眠術のかけ方を具体的に紹介

催眠術の掛け方

早速、催眠術の掛け方について紹介をしていきます。この章を読むだけでも催眠術をかけることができました!というお声も多数いただいていますのでぜひご覧ください。

催眠術の掛け方ステップ①筋肉支配

①Oリングで指先を固める

これは、利き手の親指とひとさし指をOのように円を作る方法です。
相手に瞬間接着剤をイメージしてもうことがコツです。

1)利き腕を出してもらう
2)顔の前でOリングを作ってもらいます。
3)下記の動作をしてもらいます。
相手の目をしっかりとみてください。
そして、一緒に指を離したり、閉じたりを数回、交互にしてもらいます。

4)数回繰り返し、指を閉じた時に下記のフレーズを言ってください。
はい!(手を叩く)もう指が離れません。ガッチガチに固まって指を離すことができません!!

5)解除
下記のフレーズを言ってください。
私が3つ数えると催眠術が解けます。1つ、2つ、3つ(手を叩く)

②手が開かなくなる催眠術

1)利き腕を出してもらう
2)顔の前に腕を伸ばし親指を立ててもらいます
3)親指のつめに意識を集中してもらいます

4)下記のことを発言します。
じーっと親指をみてください。じーっと見ていると意識がどんどん集中をしていきます。意識が集中をしていくと、手に力が入っていきます。力が入れば入るほど、意識がどんどん集中して、手も硬くなっていきますよ。

5)暗示文を入れる
意識が集中してくると、あなたの手がどんどん硬くなって生きます。想像をしてみてください。石のようにカッチかちになりますよ。

6)仕上げ
3つ数えると、ガッチガチになってもう開かなくなります。
1つ、2つ、3つはい(手を叩く)
どうですか?開くことができません。

7)煽る
ほら、絶対に開きません。ちょっと触りますね。相手の手を握る。
開こうと思っても、思っていなくてもどんどん手に力が入っていきます。カッチカチになりますよ。

8)解除
私が3つ数えると、簡単に開けることができますよ。1つ、2つ3つハイ! このように解除をしてあげてください。

催眠術のステップ②感情支配

好き、嬉しい、愛してる、悲しい、怒り、全てを左右することができるようになります。これを催眠術でいう「感情支配」のことです。今回は、物を好きになる→あなたの手が好きになる→自分自身を好きになるこのステップを紹介します。

①物を好きになってもらう

1)相手にペンを持ってもらう
2)目を閉じたまま暗示文を入れます。

下記がフレーズです。
3つ数えると、あなたが握っているペンが世界で一番大切なものになります。もう誰にも渡したくない!世界1大切なものです。私が3つ数えると必ずそうなります。1つ、2つ、3つはい!

3)目を開けてもらいます。そして下記のフレーズを言います。
はい。このペンを見てください。どんどんほしくなりますよ。
もっと欲しくなりますよ。その気持ちが2倍、3倍、もっとほしくなります。

4)気持ちを加速させます。
ほら、どんどんほしくてたまらなくなりますよ。恥じらいも消えて本能のままになります。勝手に手が動いてこのペンを私から奪いたくなります。このように好きを加速させます。

②物を好きになってもらう

今度は、あなたの手を好きになってもらう方法をお伝えします。①から続けて行ってくださいね。そうするとうまく催眠術をかけれるようになります。

1)手の相手の顔の目の前にもってくる

2)暗示文を入れる
このてをじーっと見てください。じーっと見ているとなぜだかわからないけれど先ほどのペンへの気持ちがこの手にうつってきます。もうさっきのペンのことはどうでもいい。この手のことが大切でたまらなくなります。どんどん好きになってきますよ。

3)触れたくなるようにする
ほら、どんどん触れたくなってきますよ。どうしてもこの手がほしい。この手がないと生きていけなくなってしまいますよ。こんな感じで握らせてください。

③物を好きになってもらう

1)暗示文を入れる
私をじーっと見てください。じーっと見ているとなぜだかわからないけれど先ほどの手に対しての気持ちが私にうつってきます。もうさっきの手のことはどうでもいい。私のことが大切でたまらなくなります。どんどん好きになってきますよ。

2)触れたくなるようにする
ほら、どんどん触れたくなってきますよ。どうしても私がほしい。私のことが好きでたまらなくなります。もう誰にも渡したくない。私のことが愛おしくてたまらなくなります。

3)覚醒
私が3つ数えると完全に催眠状態から目が覚めます。1つ、2つ、3つはい。

↑しっかりと覚醒をさせてくださいね。覚醒をしていないと相手に対してそのまま気持ちが残ります。ただ催眠自体は相手が心底望んでいないとかけることができないので、「あなた自信を好きになる」については持続するかはあなた次第ということです。

催眠術のかけ方をマスターして、人生を豊にしてみよう

催眠療法スクール

いかがでしたでしょうか?今回は、催眠術の掛け方のなかでも催眠術の掛け方のポイント、脱力、暗示性テスト、運動支配、感情支配について触れていきました。次回の記事では、感覚支配〜幻覚支配までを紹介していきます。最初は難しそう..実際にでいるのか分からない…と不安になるかもしれません。

実際に私も催眠術をかけることができるようになる前までは自分が本当に催眠術をかけることができるのかな..と、ドキドキしていました。しかし、練習を重ねるうちに徐々にかけることができるようになってきました。この文章を読んでいるあなたも、ぜひ催眠術を習得して仕事や恋愛の人間関係も円滑になるだけではなく、さらに自信を持つことができるようになるきっかけになれましたら嬉しいです。

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