急ぎの用事があるのについつい後回しにしてしまい、期限ぎりぎりになって焦ってしまう。集中力に欠け、ついダラダラとやってしまい全く進んでいないのに時間だけが無駄に過ぎてしまう。こんな経験はありませんか?
自分でやる気や集中力をコントロールできたとしたら、短時間で集中してパパッと終わらせて、あとは自由な時間をのんびり過ごす……なんてことも可能ですよね。
事実、経営者や凄い役員の方たちなんかは、自由に脳のOn/Offを切り替え、重要な仕事は短時間で集中して、後回しの仕事は移動中にこなすなど、メリハリを効かせて膨大な量の仕事をこなしています。脳の作りや大きさはたいして変わらないのに、こういった方たちとの差はなんでしょうか?この記事を最後まで読むと、自分自身でやる気やモチベーションを上げるコツが分かりますので、ぜひ読んでみてください。
やる気やモチベーションの正体とは?
やる気やモチベーションと言われるもの、その正体とは“自分をコントロールする力”です。人間には“意識”と“無意識”があります。その名の通り、自分が意識して考え行動するか、何も考えなくても勝手に判断して行動するか、といった具合です。
別の言い方としては、潜在意識と顕在意識という言われ方もしています。
人間は日常生活の中で意識しているのは5%だけ、残りの95%は無意識に判断して過ごしているとも言われています。これは旧石器時代からの名残で、必要のないときはできるだけ考えずに無意識で過ごすことで脳のエネルギーの消費を抑え、狩りなどの重要な時に必要なエネルギーを使うためだったと考えられています。
これは現代になっても変わらず、朝目覚めて顔を洗ったり、会社に通勤する度にいちいち意識してしまっては脳が疲労し、大事なところで使い物にならないため、ほとんどのことを無意識でもこなせるようになっていったのです。
潜在意識と顕在意識についてもっと知りたい方は、下記の記事がおすすめです。
重要なのは、“無意識”は出来るだけ消費エネルギーを抑える→つまり楽な方を選んでしまっているということです。この楽な方を選び続けているとそれが習慣化してしまい、いざという時にやる気が出なかったり、怠惰な生活を続け自分をコントロールできなくなってしまうのです。
そもそも催眠とは一体何?
催眠とは、被験者が催眠者の誘導により「トランス状態」になっていることを指します。トランス状態とは、周囲の音や光などの刺激が気にならなくなっている状態のことです。
例えば、朝起きたばかりのぼんやりとした状態や電車でウトウトしている状態なども、このトランス状態に近いものです。トランス状態のとき、人は暗示にかかりやすくなっています。この状態を利用して被験者の意識に暗示をかけることを、催眠術と呼ぶのです。
テレビなどで催眠術により味覚が変わったり、体の一部が動かなくなってしまったりすることがありますが、これらは催眠者に操られているわけではなく、暗示によるものなのです。こういった暗示をうまく利用することによって、人の抱えている恐怖やストレスを和らげるのが、催眠療法です。
・催眠療法とは..
主に心のケアとして利用されています。
・できること
苦手意識の克服、むくみの緩和、手足の冷えの緩和、ダイエット、心の傷を癒す、モチベーションを上げる、やる気を上げる、目標に向けて努力することができる
・催眠術とは..
エンターテイメントで利用をされています。
・できること
手が固まる、名前を忘れる、味覚が変化する、見えないものが見える等
もっと催眠術と催眠療法の違いを知りたい方は、「催眠術と催眠療法の違いを徹底解説」をご覧ください。
やる気が出ない時にモチベーションを上げる3つの方法
やる気を出したいけれど、なかなかモチベーションを上げられないという方もいらっしゃるでしょう。そんなときは、敢えてモチベーションがない未来を想像したり、催眠療法や自分自身に催眠をかけたりすることによって、やる気を引き起こせる可能性があります。これらの方法を具体的に解説します。
モチベーションを上げるポイント①モチベーションが上がらない時の未来を想像する
これからお伝えをする方法は、イメージ催眠を利用したもののひとつです。
私も経験があるのですが、あなたは、何かやらなければならないことや問題を抱えているけれど、どうしてもその問題と向き合いたくないと感じてしまうことがありませんか?やらないといけないと思えば思うほど何もできなくなってしまう..。
そんな時は、まず「今のまま何の努力もしなかった場合のあなたの未来」を想像してみてください。
例えば任された仕事や課題・宿題などを抱えているけれど、「やりたくない」というあなた自身の気持ちを優先し、その気持ちに従った場合、どんな未来が訪れるでしょうか?
未来が想像できたら、今度は「あなたが一生懸命努力した先の未来」を想像してみてください。結果はどうあれ、あなた自身の力を尽くして与えられた仕事や課題などをやり遂げた場合は、どのような未来が待っているでしょう?
どちらの未来のほうが、「今のあなた」にとって必要な未来でしょうか?二つの未来を比較して考えてみることによって、モチベーションが向上します。もう少しわかりやすく下にまとめましたので、ぜひイメージ催眠をやってみてください。
あなたの理想はなんですか?紙に書き出してみましょう。
モチベーションが低いままの自分で、最悪のケースを想像してみましょう。
先ほど、ステップ①で想像をした自分をここでもイメージします。
ステップの②と③を比較して、どちらが人生を損するのかを理性で考えてみましょう。
モチベーションを上げる方法②催眠療法を受ける
催眠療法を受けることで、やる気を引き出すことも可能です。物事に対する苦手意識やあなた自身が抱えている流されやすい気持ちを、催眠療法によって和らげることができるかもしれません。
例えば無意識のうちに何かに対して苦手意識を抱いていたり、トラウマになっていたりすることがあるのかもしれません。
そのため、催眠療法を受けることによって抱えているトラウマなどを癒せるかもしれません。
あなた自身の無意識に働きかけることによって、やる気を引き出せる可能性もあるのです。同時にあなた自身のなりたい未来を想像することによって、モチベーションは自然と上がるはずですよ。
モチベーションを上げる方法③自分で催眠をかけてみる
やる気が出ない、モチベーションが上がらないのは、普段やる気を出すことに慣れていないため、エンジンがかかるのにすごく時間がかかるのです。やっとエンジンがかかったとしても、普段とは違う慣れないことをしているため集中力が長時間続かなかったり、ついつい違うことを考えてしまうのです。
これを改善するには、自分に催眠をかけて、普段からやる気がある状態が当たり前だと脳を錯覚させればいいのです。「え?そんなことできるの?」と、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、理論上可能なのです。人間は思い込みの力にかなり影響を受けています。心の中で「出来ない」と思ってしまったら出来る自分が想像できなくなってしまい、体が委縮し気分も落ち込んでしまいます。
逆に、「自分はやれば出来る」と思い込んでいれば、自分が目標を達成するイメージを思い描き、その実現のために前向きに取り組むようになります。これを催眠によって深層心理に働きかけ、なりたい自分を想像させ、良いイメージを常に持つとともに、不安を吐き出させ解消します。
無理に変えるのではなく、なりたい自分が“それが当たり前の状態”と脳に催眠をかけることで誤認させ、それを日常化してしまうことで毎日の行動が変わり、習慣化し、未来が変わるのです。
モチベーションを上げて目標を叶えよう
いかがでしたか?何事に対してもやる気を出して取り組みたいと考えているけれど、なかなかうまくいかないということもあるんじゃないでしょうか。
やる気を出すためにいろいろと試してみたけれど、なかなか効果が出なかったという方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。ですが、あなた自身の理想とする状態が「当たり前の状態だ」と思うことさえできれば、自然とモチベーションは上がっていきますよ。
自分で自分を変えるのはなかなか大変です。今までやってきたことと真逆のことをしないと変えられないと思ってください。それでも自分を変えられない方、なかなか一歩を踏み出せない方はぜひ自己催眠を試してみてください!