ありのままの自分自身を認めてあげることができなかったり、人よりストレスを感じやすかったりしたことはありませんか?
どんなふうに行動しても生きにくいと感じてしまったり、悪い癖だとわかっていることをやめられなかったりする方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、催眠療法を受けることによって、あなた自身を素直に受け止められたり、人と上手に付き合っていくコツを掴めたりするとしたら、どうでしょう?
ストレスを感じてしまうことを自分自身のせいにしたり、あなた自身が感じている気持ちを放置したりしてしまうと、状況を変えられないばかりでなくあなた自身をこれまで以上に追い込んでしまう可能性もあるのです。
ですが、なかには「催眠療法ってなに?」「どんなことをするのかわからなくて、怖い」と感じている方もいらっしゃるでしょう。今回は、催眠療法とは具体的にどのようなことをするのか、デメリットはないのか、詳しく解説していきます。
催眠療法を受けてみたいと思っているけれど不安が大きくて迷っているという方も、疑問点を解決することで一歩踏み出す勇気が持てるはずですよ。
催眠療法とは?
催眠療法と聞くと、きちんとした医学とはまた違ったものという印象が強いのではないでしょうか?どちらかというと民間療法のような印象を受ける方や、効果がどのくらいあるのかわからずに「怪しい」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、催眠療法はヒプノセラピーとも呼ばれ、近年とても大きな注目を集めているセラピーの一つなのです。催眠療法は、その名の通り催眠状態に入ったクライアントの内面と向き合いながら、その人自身が抱えているストレスの原因や悩んでいることの解決策を探っていく療法です。
「催眠」という言葉を聞くと非科学的な印象を受けるかもしれませんが、実は副作用のない安全な療法として実践でも取り扱われている療法でもあります。実際に、日本のクリニックでも催眠療法は利用されています。
催眠療法を行う3つのデメリットを本音でお伝え
実際の医療現場でも取り扱われるようになってきた催眠療法ですが、デメリットがないわけではありません。催眠療法のデメリットは、おおまかに「費用」「技術のムラ」「トラウマの誘発」の3つです。ここでは、催眠療法が持つ3つのデメリットについて、具体的に解説します。
催眠療法のデメリット①費用がかかる
催眠療法は医療現場でも取り入れられているとはいえ、精神科の受診とは違い、保険適用とはなりません。そのため、催眠療法を受けるためには、全額自己負担という扱いになるのです。
また、一回ごとにかかる費用も高額になりやすいため、金銭的な負担がかかりやすい点はデメリットと言えます。さらに、セラピストによって一回あたりのカウンセリングにかかる費用が変わってくるため、注意が必要です。
催眠療法の相場
1回あたり2万円〜6万円が相場です。
しかしそれ以上に安いところもあれば、高いところもあります。
この時に注意をしていただきたいことは、「何回通うのか?」ということです。例えば、1回2万円だとしても半年間にわたり月に1回通うとなると、合計12万円の費用が発生します。
逆に高くても1回で終わる場合はその分時間と交通費もかからないというメリットもあります。損をしないようにするためにも、何回通う必要があるのかを事前に問い合わせることも大切です。
催眠療法の値段の違いについてもっと詳しく知りたい方は、合わせて「催眠療法の値段の違いを徹底解説」も読んでいただくと、より詳細が分かりますのでおすすめです。
催眠療法のデメリット②催眠療法士の技術にムラがある
催眠療法は基本的に、セラピストとクライアントの相性や、セラピスト自身が持っている技術によって効果に大きな違いが出てきます。例えば、クライアントの前世の経験を知ることによって、心の奥底にある悩みやトラウマの原因を探る前世退行催眠というものがあります。
この前世退行催眠は、占いやスピリチュアルといった目に見えない力を信じている方にはとても有効な療法ですが、一方で論理的に物事を考える方や占いなどに興味のない方には効果が低いと言われています。そのため、前世退行催眠しか対応していない場合は、効果を得られないという方も出てくるのです。
また、クライアントに対する洞察力が高い療法士ほど、相手の状態に合わせた言葉がけができるため、より効果的な催眠療法を受けられます。ですが、クライアント一人一人に合わせた効果的な言葉がけができる療法士がいる一方で、クライアントに寄り添った言葉がけができない療法士や、ただテキストを音読するだけの療法士もいます。このように、療法士によって施術内容や効果にムラがある点も、催眠療法のデメリットと言えます。
腕の良い催眠療法士の特徴
・文章を音読せずにあなたに合わせて催眠療法を提供してくれる
・前世退行催眠や、年齢退行催眠以外の手法も利用することができる
・催眠術もかけることができる
(催眠術と催眠療法の双方の技術を持っている人の方が効果的なセラピーを提供しているところが多いです。)
催眠療法のデメリット③トラウマの誘発をしてしまう
催眠療法は、私たちが普段考え事をしたり自分の意思を明確に表現したりするような「意識」のある状態ではなく、うとうととまどろむような「無意識」の状態にアプローチします。クライアントのトラウマとなっているシーンを直接連想させるのではなく、辛い記憶を軽減したり未来に向けて前向きに考えたりできるよう働きかけるのが通常です。
ですが、前世退行催眠のようにクライアントの記憶を過去に戻すことには危険が伴います。場合によっては、催眠療法を受けている間に恐怖を感じるような体験をしてしまい、かえって眠れなくなってしまうというケースが実際に起こり得るのです。
効果があるからこそ、トラウマを誘発してしまう可能性がないわけではありません。そのため、療法士の技法を事前に聞いておくことが大切です。
お悩み別でお勧めの催眠療法の5種類
過去の傷を癒したい場合
退行催眠療法という方法がお勧めです。
年齢退行催眠と同じで、過去のトラウマからの解放を行います。
心の不安定を解消したい場合
ヒプノマッサージという方法を利用します。
名前は、マッサージと記載をしていますが実際はクライアントに触れることなく全身の脱力をして緊張感の解放を行います。全身がリラックスした後に、暗示文(潜在意識へのメッセージ)を入れることで前向きな気持ちになるように促します。
とにかく見えない力が好きな場合
前世退行催眠という方法を利用します。
スピリチュアルが好きな方には特にお勧めをしています。しかし、見えない力を信じない方にはお勧めしておりません。前世との因果関係を知りたい!等の思いを解決することができます。
なりたい自分になりたい場合
イメージ催眠という方法を利用します。
心理学でいうメンタルリハーサルを通じて、理想を叶えた後の自分をイメージすることで潜在意識に対して後押しをすることができます。例えば、前向きになりたい、メンタルを強くしたい、自分を変えたいという気持ちが強いかたにお勧めの方法です。
恐怖や不安が強い場合
暗示療法という方法を利用します。
特に不安や恐怖心が強い方にお勧めの方法です。例えば、人前で上がってしまう気持ちを緩和したり、視線の恐怖を和らげることができます。
催眠療法のデメリットを防ぐために大切な3つのこと
催眠療法によって起こるデメリットを防ぐためには、事前に料金を確認するほか、信頼できる療法士を選ぶ必要があります。ここでは、さまざまなデメリットを防ぐための対策について解説します。
①事前に料金を調べたり、問い合わせをする
まず、催眠療法を受ける際は料金についてしっかりと確認しておく必要があります。例えば一回あたりの料金設定が安くても、何度も通う必要があり、結果的に高額な料金を請求されるというケースもあるため、一回あたりの料金だけでなく総合的にどのくらいの金額が必要なのかを確かめておく必要があります。
チェックポイント
・自分のお悩みに対して何回で催眠療法を終了することができるのか
・実際に自分と同じお悩みの方が通った回数と値段
②催眠療法と催眠術の双方を利用できる先生を選ぶ
催眠術と催眠療法、双方を扱える療法士のほうが催眠療法の技術が高いといえます。例えば、テレビなどでよく見るような催眠術でしかアプローチできない症状もあります。
ですが、一方で催眠療法はテレビで見るような催眠術と違い、リラックスした状態で、身体的に特別な現象を起こさずに行うことができます。しかし、この場合、実は催眠状態にかかっていなかったというケースもあるのです。そのため、催眠療法の効果を高めるためには、療法士が催眠術をかけることができるかどうかが重用となります。
point!
ただ目を閉じて音読されている言葉を聞いているのは、催眠療法ではなくイメージ療法です。
③臨床心理の知識を学んでいる人にお願いをする
療法士が臨床心理を学んでいるかどうかは、とても重要なポイントです。特に、心のケアや幼少期に受けた心の傷を癒したいのであれば、臨床心理に関する知識をある程度持っている必要があります。臨床心理をしっかりと学んでいる療法士であれば、より安心して施術を受けることができますよ。
催眠療法は、とてもデリケートなものだからこそ臨床心理の知識を知っている先生にお願いをすることをお勧めしています。
催眠療法のデメリットを知った上で適切な療法士を選ぼう
催眠療法を受ける際には多額の費用が必要となったり、療法士の技量次第で効果にムラがあったり、トラウマを誘発するなどのデメリットがあります。こういったデメリットを防ぎ、より安全に催眠療法を受けるためには、まずは催眠療法を受けるための費用の総額を知っておく必要があります。
また、催眠術と催眠療法、どちらも使えるかどうかや臨床心理への知識があるかどうかをしっかりと見極めることが大切です。あなた自身が信頼のおける療法士を見つけ、納得できる値段設定かどうかを確かめた上で催眠療法を受けることが後悔しないポイントとなります。